自閉スペクトラムの息子 10.クルの妊娠~出産まで
こんにちは!
昨夜はイレギュラーで仕事に行ったので子供たちが、寂しそうに見送ってくれたのが久々にカワイイと思ってしまいました。
クル「おかーちゃん、行かないで!!クル、ちゅかれてるから。いっちょにねよー(お母さん行かないで!クル疲れてるから、一緒に寝よう!)」
マル「おかーさん、さみしい。いつ帰ってくるの?」
最近は普段でも憎まれ口ばかりで、イライラさせられっぱなしなので、たまにはこういうのも良いですね。
小さなお顔でこっちを見上げながらそんなこと言われると、キュンキュンしてしまいます(笑)
「おかーさんが、帰ってきたら一緒に寝ようね!!それまで良い子に寝て待っててね!!」
四時間後に帰宅して布団に入ったら、二人ともすぐに寝ながら転がって寄ってきました。
なぜ意識のないまま、母の帰宅に気付く事が出来るのか?
時々二人で、夜中暗い中座って待ってたりするんです。
寝ながら・・・。
隣の部屋でテレビを見ている親は、物音で気付き見に行って驚愕します!!
2人でくっついて座って寝ているので、こちらは怖い以外の何物でもありません。
翌日二人に聞いても、何も覚えていないので困ったものです。
そして昨夜は転がってきた二人に挟まれた母は、ものすごい狭い空間で寝ることを余儀なくされ朝起きたら体がバキバキになっていました・・・。
クル妊娠中の出来事
クルを妊娠したのは、結婚して調度1年が経ったころです。
結婚してもしばらくは今までの生活を変えたくないと、仕事もそれまで通りこなしていました。
夜も遅い時は、日付を超えることもしばしばありました。
当然食生活も、基本的な生活習慣も不規則で健康的とはとても言い難いですが、仕事はそれなりに充実してやりがいもあり毎日楽しく過ごしていました。
子供が出来ても、この仕事が続けられればいいなぁと思っていたのですが、妊娠が発覚し落ち着いてから会社に報告したところ、夜にかかる仕事は外されることになりました。
妊婦の体調管理を、しっかり考えてくれる会社でしたね。
自分が夜間を抜けた分他の人に負担が掛かってしまったので、日中の仕事はしっかりやらなきゃと気を引き締めましたし、それまで以上に昼間出来ることは頑張りました。
幸い重いつわりもなく、穏やかな妊娠初期を過ごせました。
しかし、何が原因なのか14週に入った頃から出血が始まったのです。
その出血は14週から24週まで、ずっと続きました。
病院に行っても異常なし、胎児も元気ですしか言われず不安なまま過ごしていました。(その時は、「びらん出血」と診断されました。)
体調は全く悪くなく、普段の生理と同じような出血がずっと続くだけなので先生にも相談して仕事は続けていました。
しかし24週の検査で、羊水過少と診断され即日入院になってしまったのです。
今まで出血してても、赤ちゃんは元気だったのに。。。
自分が知らず知らずのうちに無理をしていたのかもしれないと、後悔で入院中のベッドで泣きました。
病室内のトイレと食事以外は起き上がる事を禁止され、3週間病院で悩み仕事を辞めることにしました。
そこから出産までは大きなトラブルもなく、出血も止まり羊水も正常量まで戻ったので、比較的平和な妊娠生活を送ることが出来ました。
里帰り出産だったので、34週で実家に帰りその時を待ちました。
37週のある日、午前中妊婦健診で母親に病院に連れて行ってもらい実家に帰って布団で横になっていたところ破水しました。
経験はなかったのにかなりの衝撃だったので、すぐに破水と分かりました。
私の母は出産までものすごい時間がかかったようでトラウマが酷く、破水したらすぐ微弱な陣痛が始まるものだと思っていたのですが、入院から6時間経っても私は全く陣痛が起きる気配がありませんでした。
母は、「この子陣痛が始まらないんですけど、呑気に夕飯食べてるんですけど大丈夫ですか?」
と看護師さんに聞いてまわってました(笑)
そして夜、「こんなんじゃ、今日は生まれなさそうだから帰るわ!!」と母が諦めて帰ったのが19時頃です。
その後22時前後から陣痛が始まり、翌日1時に出産しました。
そして順調に陣痛も進んでいるのに、誰に連絡するでもない私の様子を見かねた看護師さんが、
「ご家族呼ぶなら今ですよ!!(えっ!?あんたさっきのオロオロしてた親とか呼ばないの?)」
と、陣痛の合間に言ってくれたので0時頃電話しました。
私:「今から、生まれるらしいんだけどママン達来るの?」
母:「バカじゃないの?なんでもっと早く連絡しないの!!(ブチンッ・・・)」
さて親にも連絡したし、準備は万全です。
後は我が子に会うだけと、助産師さんの指示どおり頑張りました。
(おや?赤ちゃんの産声ってそんな子猫みたいな泣き声なんだ?)
思えば初めての違和感は、ここから感じていたのかもしれません。
クルの産声は「ミー、ミー」と小さな猫ちゃんが鳴いているように頼りなく聞こえました。
もしかしたら、クルの障がいは私が妊娠中に知らず知らずのうちに無理をしていたのが原因かもしれないと今でも本当に悔やんでいます。
クルに申し訳ないし、旦那も何も言わないけれどそう思っているかもしれないとよそよそしくなってしまう自分がいます。
なんで直接私に苦行が降りかかってこなかったのか、本当に思う毎日です。
ありがとうございました。